日本豆腐協会は、日本を代表する豆腐製造業者から成り立っている組織です。
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豆腐で元気レポート

動脈硬化予防・抑制・成分別分析

たんぱく質
血管の材料の主成分傷んだ血管を修復・再生させます

血管を丈夫にするには、血管の材料であるたんぱく質を豊富に摂ることが必要です。たんぱく質はアミノ酸によって構成されていて、人間の体には20種類のアミノ酸が必要となっています。豆腐の材料である大豆は、20種類のアミノ酸が含まれています。また、豆腐は消化が早く、胃でアミノ酸に分解されたあと、すばやく吸収されます。それだけ豆腐は血管を丈夫にして、傷んだ血管を修復・再生するのに役立つたんぱく源といえます。

リノール酸
善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らします

コレステロールは脂肪成分であり、水成分である血液には溶けないために、親水性のあるたんぱく質とレシチンに包まれたリポたんぱくという形で血液流れています。血液中のコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれるHDL(高比重リポたんぱく)と、悪玉コレステロールと呼ばれるLDL(低比重リポたんぱく)とがあり、LDLが血液中に多くなりすぎると血管壁にコレステロールが浸透しやすくなり、動脈硬化の要因となります。それに対してHDLは余分なLDLを肝臓に運び去る働きがあります。リノール酸にはHDLを増やし、LDLを減らすことが認められています。

レシチン
善玉コレステロールを増やしコレステロールを取り去ります

大豆に多く含まれているレシチンは不飽和脂肪酸とビタミンB群のコリン、リンが結びついたものでリン脂質と呼ばれています。レシチンはリポたんぱくの構成成分でもあり、レシチンを摂ることでHDLを増やしていくことができます。また、レシチンには血管壁に付着しているコレステロールを乳化(水と油を混ぜ合わせて分解する作用)させて取り去る働きがあります。血管壁に沈着したコレステロールが酸化すると動脈硬化が促進されることから、その予防に役立つ成分です。

ビタミンE
活性酸素を除去してコレステロールの酸化を防ぎます

リノール酸やレシチンなどの不飽和脂肪酸は活性酸素によって酸化しやすい難点があります。中でもリノール酸は酸化されると肺がん、乳がん、大腸がんを促進するという研究報告もあります。ビタミンEには活性酸素を消去する抗酸化作用があり、リノール酸、レシチンの働きを助けます。また、ビタミンEには酸化したコレステロールを元の状態に戻していく中和作用もあり、動脈硬化を原因から抑えていくことができます

亜鉛
傷ついた細胞を修復コレステロールの血管沈着を減らします

亜鉛は細胞の再生が盛んなところで多く必要となるミネラルで、傷ついた細胞が新たに生まれ変わるときに多量に必要となります。血管が動脈硬化にならないように防ぐためにも亜鉛の摂取は欠かせません。また、亜鉛にはコレステロールの血管壁への沈着を減らす作用もあり、複合的に動脈硬化予防に役立ちます

サポニン
活性酸素を消去してコレステロールの血管沈着を減らします

大豆に含まれる配糖体であるサポニンには血液中のコレステロールと中性脂肪を低下させるとともに、コレステロールが血管壁に沈着するのを防ぐ作用があります。また、サポニンは抗酸化作用が強く、活性酸素を消去して動脈硬化を予防する働きもあります。

イソフラボン
活性酸素を消去悪玉コレステロールの酸化を防ぎます

植物性エストロゲンのイソフラボンにはLDLを低下させることが認められています。また、イソフラボンには活性酸素を消去する作用があり、LDLの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防します。


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