豆腐は低エネルギーで脂肪の燃焼を促進して、
体脂肪を減らすのに役立つ成分が含まれた食品です。
体脂肪は、体の脂肪細胞の中にたまっている脂肪のことです。体脂肪は内臓脂肪と皮下脂肪に大別されます。内臓脂肪は内臓のまわりについた脂肪のことで、腸のまわりに多く蓄積します。皮下脂肪は皮膚の奥側につく脂肪のことです。
内臓脂肪は皮下脂肪に比べて、多く蓄積すると健康面での影響が大きいとされています。内臓脂肪は分解されやすく、内臓脂肪が多くついている人は、普通に体を動かしているだけでも血液中に分解された脂肪酸が多量に放出されます。血液中の脂肪酸が多くなると、動脈硬化の危険性も高まっていきます。また、血液中で多くなった脂肪酸は肝臓に運ばれ、肝臓で分解されたり、肝臓でコレステロールなどに合成されますが、その量が多くなると肝臓の負担が高まり、また、肝臓を傷める原因ともなっていきます。
それに対して皮下脂肪は分解されにくいことから、健康面ではあまり影響がありません。しかし、美容面で気にしている人も多くいます。皮下脂肪は内臓脂肪が減らないと、なかなか減ってくれません。体脂肪を預金にたとえると、内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金にあたります。普通預金が多くあるのに定期預金を下ろす人があまりいないように、内臓脂肪が減っていかないと皮下脂肪は減らないというわけです。
内臓脂肪は食事で摂るエネルギー量が少ないか、運動などによって脂肪の燃焼が多ければ、比較的減らしやすい脂肪です。
低エネルギーで、たくさん食べられることから他の高エネルギー食品の食べすぎを防ぐことができるとともに、たんぱく質が豊富で筋肉を増やして消費エネルギーを増やすといった作用があることから、体脂肪を減らすのに役立つ食品といえます。