豆腐は低エネルギー・食品です。
たんぱく質のほかダイエットに必要なビタミン・ミネラルが豊富です。
たくさん食べてもヤセたいとは多くの女性が望むことです。一般にはダイエットは食べる量を減らすか、運動などでエネルギーを消費しないといけない、とされています。しかし、無理に食べる量を減らさなくても、食事の内容を変えるだけでダイエットすることができます。それが現在多くの女性たちの注目を集めている「低インシュリンダイエット」と「アミノ酸ダイエット」です。この両方のダイエットで推薦されている食材が大豆から作られている豆腐です。
豆腐は脂質と糖質が少なく、エネルギー量が低く(1食分・半丁150gあたり 木綿豆腐108kcal、絹ごし豆腐84kcal)、しかもたくさん食べることができることから、空腹感を感じずにダイエットするのに役立つ食材として知られています。たくさん食べられるということは、ほかの高エネルギーの食材である肉などを、あまり食べなくても大丈夫ということです。
脂肪細胞の中に脂肪をたくわえていくときには、膵臓から分泌されるホルモンのインスリン(インシュリンともいう)が必要となります。インスリンは糖質の分解質であるブドウ糖の量に応じて分泌されます。食品の中に含まれるブドウ糖が少なければ、肉類や魚介類などのようにエネルギー量が高い食品であってもインスリンの分泌量が少ないので、糖の脂肪細胞への蓄積、及びその後の脂肪合成が抑制されます。この体の仕組みを応用したのが「低インシュリンダイエット」です。
たんぱく質はアミノ酸によって構成されていますが、体に欠かせないアミノ酸の種類と量が必要量に達している食品なら、肝臓で必要なたんぱく質が合成されやすく、筋肉を増やすことができるようになります。筋肉はエネルギー消費が高いので、筋肉が増えるほどヤセやすい体質となっていきます。
アミノ酸は脂肪の燃焼を急速に進める働きもあります。体脂肪は脂肪分解酵素のリパーゼによって分解され、それが筋肉細胞に運ばれて燃焼します。一般にはリパーゼが働き始めるまでには運動を始めてから15分以上かかります。それまでは主に糖質をエネルギーとしています。そのために体脂肪を燃やして減らすには20分以上、できれば30分以上の運動が必要だとされています。
しかし、体内にアミノ酸が豊富にあると運動を始めて、すぐに脂肪の燃焼が始まります。たんぱく質が胃で消化されてアミノ酸になるまでには、肉類や魚介類などの場合には30分以上はかかります。完全にたんぱく質が消化されるまでには4時間はかかります。ところが、豆腐は消化されやすく、アミノ酸に分解されて、短時間のうちに働き始めるので、運動をしたときに脂肪の燃焼が効果的に行われるだけでなく、普通に生活をしていても脂肪が燃焼しやすくなります。
このように体の仕組みを応用したのが「アミノ酸ダイエット」です。