顔面紅潮
ボローニャ大学(イタリア)
大豆タンパクは女性の閉経期と閉経期後の顔面紅潮を緩和させる可能性が高い。
*43〜62才の104人の女性に大豆タンパク60gを12週間投与
レシチン、GMIガングリオシド
およびコレステロールよりなる脂質とケラチン細胞の相互作用
イタリアミラノ大学医学部医科学 ピット氏
ケラチン細胞の増殖に対する栄養成分として納豆にも含まれる大豆レシチンの役割が重要であることが判明している。
ビタミンB1
カネボウ研究所 丹野氏
ビタミンBはセラミド新生を活性化させることによって肌の潤いを保ち、乾燥や外部刺激などに対するバリアを強化する。
食物繊維
サウスバンク大学(イギリス)
フードリサーチセンター(ブラックウッド)
食物繊維は必要な栄養だけ吸収し、不要な食物の吸収を抑えます。また胆汁酸の排出を促してくれるのでコレステロールの減量にも役立ちます。さらに発ガン性物質を不活性化して排出してくれるのでガンの予防効果もあります。
イソフラボン
東京農業大学 応用生物科学部 栄養科学科
食事に含まれるdaidzeinやgenisteinといったイソフラボンが生体に及ぼす影響は、予防医学の分野で注目を集めている。われわれは、日本人女性が食事によりイソフラボンをどれくらい摂取しているかということを、食事日記から調べ、その値を、血清濃度および尿中排泄量と比較した。
daidzeinとgenisteinの食事からの摂取量は、それぞれ16.4と30.1 mg/day/capitaであった。食事によるイソフラボンは、ほとんど豆腐、味噌、納豆からのものである。
血清daidzein濃度および血清genistein濃度の中間値は、それぞれ72.46と206.09 nmol/Lであった。
尿中排泄量の中間値はdaidzeinで20.54 μmol /day、genisteinで10.79μmol /day、equolで15.74μmol /day、O-desmethylangolensin (O-DMA)で1.64μmol /dayであった。
equolおよびO-DMAは全参加者のうち、それぞれ50%と84%で、排泄が見られた。equol排泄者では、血清daidzein値、尿中daidzein値および尿中O-DMA値が著しく低値であった。
食事によるgenisteinおよびdaidzeinの摂取量は、全エネルギー摂取量で調整すると、尿中排泄量および血清濃度と強い相関があることがわかった(尿中排泄量との相関係数rは、daidzeinでr = 0.365 、genisteinでr = 0.346、血清濃度ではdaidzeinでr = 0.335 、genisteinでr = 0.429)。また、血清イソフラボン濃度、尿中イソフラボン排泄量との間には、やはり相関が見られた。
これらの結果より、血清イソフラボン濃度あるいは尿中イソフラボン排泄量の測定は、疫学研究において、イソフラボン摂取のバイオマーカーとして有用であり、イソフラボンと健康との関係を研究する上で重要な方法であると結論できる。