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しょうゆと豆腐の深い関係

豆腐を食べるときに欠かせないのが、しょうゆです。店で買ってきた豆腐を手頃な大きさに切ってしょうゆをかけて食べる。それだけで、ちょっとしたおかずになってしまいます。まさにしょうゆは、豆腐の名パートナーと言えるのではないでしょうか。
しょうゆが庶民の間で広く使われるようになったのが、江戸時代の中期以降です。それとともに、豆腐は庶民の間に広まっていったようです。

『豆腐百珍』という本

100種類もの豆腐料理を紹介した『豆腐百珍』が出版されたのは、江戸中期の末1782年です。実際、本で紹介されている100種類の料理のうち、しょうゆを味つけに使った料理がなんと44品もあります。ちなみにその次に多いのが味噌を使った料理で、18品あります。

しょうゆと豆腐の間には…

味噌もしょうゆも日本料理には欠かせない調味料です。またどちらも大豆が原料です。しかし豆腐との相性では、味噌はしょうゆにはかなわないようです。

『豆腐百珍』には、豆腐のさまざまな食べ方が紹介されていますが、実際、江戸時代の庶民にとって、しょうゆをかけるだけで手軽に食べられる冷や奴が、豆腐の普通の食べ方だったようです。また冷や奴同様に、手軽にしょうゆをかけて食べられる湯豆腐は、冬の定番メニューでした。

ただ同じしょうゆを使うおかずですが、冷や奴には生醤油、湯豆腐にはかつおのだし汁を加えたしょうゆと、それぞれ使いわけていたようです。このあたりに、江戸時代の人たちの食に対するこだわりを感じます。

江戸時代、財政難にあえいでいた武士階級を救うために、3回の倹約令が出されています。その中心が木綿と豆腐。木綿の服を着て、安くて栄養のある豆腐を食べ、財政の建て直しを図ったのです。名パートナーのしょうゆとともに、豆腐は江戸時代、なくてはならない食材だったようです。

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