日本豆腐協会は、日本を代表する豆腐製造業者から成り立っている組織です。
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だいこんやにんじん、里いもなどの野菜の中にくずした豆腐が入ったけんちん汁。寒い冬の日にいただく熱々のけんちん汁は、身も心もホカホカに温めてくれます。 実はこのけんちん汁、偶然にもでき上がった料理のひと品であるのをご存じでしょうか。 ![]() けんちん汁 発祥の地この料理の発祥の地は、古都・鎌倉にある建長寺といわれるお寺です。 困り果てた料理番の僧たちは、何とかこの急場をしのがなければなりません。智恵をしぼったところ、ある僧が豆腐をくずして使うことを思いついたのです。さっそく豆腐をくずして野菜と一緒に実だくさんの汁ものをつくって出したところ、これがたいそうな評判となりました。 ピンチヒッターでできたこの汁ものが、やがて「建長汁」と呼ばれるようになり、またたくまに広がっていったのです。「けんちん汁」という呼び名は、この「建長汁」がいつしかなまったものと推測されています。 ところで、豆腐発祥の地・中国にも実は「けんちん」なるものがあります。漢字では「巻繊」あるいは「巻煎」と表記するのですが、こちらは汁ものではなく、揚げ物になります。中国のけんちんは、細かく切った野菜とくずした豆腐を炒めて、それを湯葉で巻いて揚げるのです。 こうしてけんちん汁のルーツをたどってみても、豆腐がいかに柔軟性に富んだ食材であるかがよくわかります。
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